第6回「街歩きを楽しむ会」〜 下町情緒の谷根千をそぞろ歩き 〜 開催
東京三栄会文化交流委員会主催の第6回『街歩きを楽しむ会』が、2018年11月23日(金・祝)に開催されました。
時折吹く風の冷たさを感じながらも、雲ひとつない晴天の下、日高会長を含む総勢25名で、プロのガイド(以下“鎌田さん”)とともに日暮里駅北口をスタート。国内外問わず観光名所として知られる谷中銀座、江戸風情を感じずにはいられない築地塀、谷根千エリアに数多く残る寺社をめぐり、最後は日暮里駅南口まで戻ってきました。
【日暮里駅→谷中銀座】
日暮里駅北口から線路が一望出来る写真スポットを通り、まず到着したのが本行寺(月見寺)。ここで目を引いたのは、山門脇にある「伊勢丹社員の墓」。同社は今や「三越伊勢丹」となっており、その扱いはどうなっているのか?との新たな疑問が・・・。その後、経王寺山門に残る弾痕(江戸時代末期の上野戦争によるもの)を指で確かめながら、谷中銀座に到着。鎌田さんおすすめの「肉のすずき」&「肉のサトー」のメンチカツを頬張りながら、暫し170mの商店街を散策しました。
【→築地塀】
谷中銀座をあとに、途中、かき氷で有名な“ひみつ堂”(当日もすごい行列でした・・・)を横に見ながら宗林寺(萩寺)、岡倉天心記念公園を経由して築地塀に到着。ここまで“築地塀”と数回書いていますが、皆さん読めますか?(答えは最後に・・・)
江戸時代の大名邸宅や寺院で多く造られ、土と瓦を交互に積み重ねて作った土塀に白漆喰を塗って瓦屋根を乗せたもので、塀をボーっと眺めていると、江戸時代にタイムスリップしたような気分になります。
【→大円寺・吉里 谷中総本店(ランチ)】
築地塀を横に通り過ぎ、江戸三美人の一人「笠森おせん」が居たと言われる笠森稲荷(功徳林寺内)、落語家の三遊亭円朝が眠る全生庵を経由して大円寺へ。こちらにも瘡守(かさもり)稲荷があり、1つの建物に寺と稲荷が並存し、参道が2本に分かれる珍しい造りになっていました。
そして暫し歩くと・・・時計は13時を回り、お待ちかねのランチ休憩。場所は東京メトロ千駄木駅に程近い吉里谷中総本店(和食店)。こちらで松花堂弁当を頂き、参加者からは一様に、一つ一つの料理が丁寧に作り込まれていてとても美味しく楽しめたとの感想がありました。また、この時間を利用して参加者自己紹介を行い、暫しの歓談タイムとなりました。
【→根津神社】
お腹が満たされたところで、後半スタートです。
まずは、その名の通り、くねくねした“へび道”を通り、途中にあった亀の子束子(直営店)のショーウィンドウを眺めながら根津神社へ。
本殿・幣殿・拝殿・楼門・唐門・西門・透塀いずれも国の重要文化財に指定されており、神社そのものは有名ですが、神社内にある「水飲み場」について、鎌田さんから「これは日露戦争戦利砲弾を飾るための台座跡で森鴎外が寄贈したもの」との案内があり・・・一同揃って頷くばかりでした。
【→ヒマラヤ杉→金嶺寺】
根津神社を後にし、通称“おばけ階段”(上りと下りで段数が違う?)を通り、第58代横綱 千代の富士が眠る玉林寺を経由してヒマラヤ杉へ。樹齢は90年以上とされ、その大きさに驚きでしたが、鎌田さんから「個人的にはヒマラヤ杉よりも・・・」と、次に訪問した金嶺寺の幹の中央がぽっかり空いた巨大なタブの木(幹回り6.2m)を案内され、驚きの連続となりました。
【→谷中霊園→日暮里駅南口】
いよいよ街歩きも終盤となり、著名人が多く眠る谷中霊園へ。徳川家第15代将軍・慶喜の墓(現密には谷中霊園外だそう)は門の隙間からしか見学できず残念でしたが、日没近くとなったため、足早に霊園を離れて日暮里駅南口に到着しました。
最後に鎌田さんより、スタートからゴールまでの歩数が約13,000歩との報告を頂き、また、本件主催の文化交流委員会高橋委員長より「次回の街歩きの会もお楽しみに」との締めの挨拶があり、お開きとなりました。ありがとうございました&お疲れ様でした!
≪クイズの答え≫ 築地塀=ついじべい
(東京三栄会文化交流委員会・広報委員会)